嵐が丘をぬけでて

ぶっくえんどのブログ-枯れ葉 

 

 

 

 

 

 「13番目の物語」がおもしろくて
 シャーロット・ブロンテの「ジェーン・エア」を読んだ
 やっぱり物語はいいな~
 このあとエミリー・ブロンテの『嵐が丘』を手にしたが
 これはいけなかった

 新潮文庫で読んだのがいけなかったのか
 訳が悪かったのか

 <Wuthering Heights>を
 こんどは田中西三郎訳で読んでみよう
 またちがう印象がもてるかもしれない

 wuthering は
 嵐のときにこの丘のようなところに
 吹きすさぶ風の怒り騒ぐさまを形容した
 たくみなこのへんの方言 とか

 wuthering Heightsを「嵐が丘」と訳すとは
 Emily Bronte はこの物語を

 「想像力の飛翔」だけで書き上げたという
 こんなすごい物語をつくれるとは
 彼女たち姉妹はどんなものを読書していたのだろうか

 子どもの頃読んだ記憶として残っているのは
 ・・ヨークシャーのヒースの生い茂る・・
 寒々しい北イングランドの荒々しい風景

 「13番目の物語」の舞台ヨークシャーだ
 で、わたしはこの2冊を早々に読みたくなったわけ

 鶫の辻の屋敷を借りたロックウッドが
 嵐が丘の主人ヒースクリフを尋ねて行って
 たいへんなあしらいを受け
 その夜、馬車馬のような樫材の大きな函
 旧式の”カウチ”のような中で寝ることになるが
 その内部には塗装をひっかいて
 「キャサリン」と大小、あらゆる字体で書かれていた
 眠るまもなくロックウッドは悪夢にうなされる

 ここからロックウッドはこのキャサリンに興味を・・・
 鶫の辻に戻った彼に「嵐が丘」と「鶫の辻」の家政婦であり
 この物語の登場人物たちの乳母のような存在である
 ネリー・ディーンが語って聞かせるのが
 両家のおどろおどろしい人間関係


 なんど投げだそうと思ったことか
 このお話の狂気には相当神経が参った
 やはりわたしには児童文学しかあわないのか・・・
 とまで思い始めたが

 やはり最後まで読まないと収まらない性格
 眠れぬ夜を幾晩かすごしようやく読み終えた

 読み終えてほっとして
 客観的に物語をながめることができるようになると
 この入れ子状態の物語の構成の巧みさに舌をまく

 また文章の描写が実に映像的で
 目の前にまざまざと描けるから
 こんなに怖かったのだと思う

 この部分を演劇にするとすごい迫力になる
 これを誰に演じるさせたらおもしろい7だろうか
 などの想像できるようにもなった

 事実この物語は映画にも演劇にもなっている
 今や古典中の古典
 名作中の名作なんだろうが
 19世紀の評論家たちは解釈しあぐねたという
$ぶっくえんどのブログ-嵐が丘 1765年のこと
 ヨークシャーのヒースの生い茂る“嵐が丘”に
 キャサリン・アーンショーが生まれる

 キャサリンが6つになったとき
 老父アーンショーが
 リバプールで出会ったジプシーの孤児
 ヒースクリフを“嵐が丘”に連れて帰る

 このキャサリン・アーンショーとヒースクリフの恋
 この時代ではあり得ない、許されない恋
 キャサリンは遊脱して幻想の中の牙城に入ってゆく

 ・・・