鳥は魚をえさにする。
その排泄物はオアシスの源となり
そこで人間は生きることができる
- つぎの溶岩流がすべてを窒息させるまで

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冬の日はなぜか干潟にいる
水鳥たちが渡ってきているから
広い海を前にしていると心が広がるから
などと理由を並べてみて
なんだかおかしくなった

「干潟を守る会」から会報が届いた
東京湾にたった2箇所だけ残った自然の干潟
この三番瀬も無事ではないことを知った

「再生」という名で三番瀬の猫実川河口域を
人工干潟(人工砂浜)にする動きがある

わたしたちがなにもしなければ、資本主義の社会では
こうした干潟は無駄なものと見なされてしまうのだろうか

今のわたしに何ができるのかな
ただ鳥がすき、自然がすきと言っているだけでいいのかな

70年代から一貫して水鳥の観察を続け
干潟を守る運動をしている
田久保晴孝氏が子どもたちに語りかけるように書いた
「干潟の学校・・・三番瀬から考える環境問題・・・」

その本を田久保氏の思いを
言葉を大切にして紹介したいと思う


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本の帯には

・・・三番瀬育ちの中学校の先生が
   ”生命のゆりかご”へご案内!

「三番瀬を未来のこどもたちに残そう」

千葉県の市川市から船橋市地先の海は
江戸時代から三番瀬と呼ばれ、魚介類の豊富な海域です
冬期には10万羽を越すスズガモが北の国から渡ってくる
水鳥の楽園でもあります

環境省も1997年に
全国的に重要なシギ・チドリの渡来地として発表しています

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....

浦安から習志野にかけての海域は
大型公共事業によって3000ha以上埋め立てられ
東京湾全体でも90%以上が埋め立てられてしまいました

残ったおもな干潟や浅瀬は
三番瀬と盤洲(木更津)だけになってしまいました

しかし、市民の力によって、
開発の手から守られ残った海域(1600ha)が
現在の三番瀬です

[生命のゆりかご・三番瀬]

・・・
干潟は、潮の干潮と共に呼吸し、酸素を生産し
たくさんの生き物を育てています
ゴカイ・カニ・貝・魚がたくさん生まれ
育つ「生命のゆりかご」です
このゴカイや貝・魚などをエサにする
カモ・カモメ・シギやチドリなど
たくさんの水鳥が三番瀬にやってきます

1992年から2000年までに、175種類もの野鳥を
三番瀬で観察しています

本書には・・・
生き物の不思議さ、大切さ、美しさを
感じとっていただければ・・・

埋め立ての歴史をふまえ
未来に干潟や湿地が
良好に保存・復元されることを願っています
        2003年7月      田久保晴孝

 

わたしの勉強不足を思い知らされる
こうした地道な活動を続けて40年
彼の言葉はやはり重いなって思う
理科の教師としても一貫して
子どもたちにこうした姿勢で・・・
あらためて畏敬の念

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ハマシギの姿をながめながら
この干潟のゆたかな生物のことを思う



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 ダイゼンの悠々としたさま
 いつもながら感心する

 どこか遠くをみつめる
 哲学者のように
 
 まわりを忙しなく餌をあさる
 シギたちにもわれ関せずと
 そうありたいとわたしも思う

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落日に照らされた
ユリカモメが夢中に海草を

こうして生き物たちが
黄金色に輝く
夕刻がいちばんすきだ
ソプラノサックスが似合う
夕刻の華やかさだ

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寒風に手もかじかむ
砂浜でお湯を沸かし一杯のコーヒをのむ
舞い上がった砂が浮かんでいる
それでも身体の芯まであたためてくれる

いつしか日も落ちて
ディズニーランドの上の冨士も浮かんだ
さあ今日の日はもうさようならだ


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